1889年のパリは、万博の熱狂に包まれていました 。「 ラヴァンド 」はそんな都会の喧騒から逃れ、ホッと一息つける南仏への小旅行へ誘います。この香りの旅で出会うのはピュアなラベンダー。ベルガモットによって際立つ爽快感に、心地よいシダーウッドの香りをプラス、心躍るそのフレグランスはゆったりと穏やかなマインドへ導きます。ヘリテージ コレクションのラヴァンドには、オ パフュメと芯まで香るサボン パフュメの2製品がラインナップされています。

神秘的なオーラに包まれた英国領インドの宮殿パビリオンは万博来場者を魅了しました。焼けた樹皮の薫香とシタールの音色のミステリアスなヴェール。1895年以来変わらぬサボン パフュメ サンタルは、サンダルウッドの豊潤なアロマを、やさしいゼラニウムと温かみのあるシダーの香りで包み込んでいます。芯まで香る石鹸を生み出す伝統のカルドロン製法も、1879年の誕生当初から変わらず受け継がれています。

19世紀、パリの百貨店は「 魅力ある店づくり」というコンセプトを掲げて大きく様変わりしました。サボン パフュメ ウイエは、当時「ボン・マルシェ百貨店」向けに開発されました。1897年に発売されたこの製品は従来の石鹸とは異なり、クローゼットにしのばせて繊細なランジェリーに良い香りをつけるために使われました。パリで開発されたリラクゼーション効果溢れるその特徴的な香りは、パフュームドソープのまさに定番。クローブとナデシコの組み合わせが、花とスパイスが生み出す高度に洗練された香りをお届けします。

セーヌ川左岸に堂々とそびえるトルコの宮殿パビリオンには、コンスタンティノープルの様々なモニュメントが部分的に再現されていました。内部に再現されたバザールでオスマン帝国の職人技を堪能した後はカフェに立ち寄り、ダマスクローズのつぼみを使った名産品のお茶をいただきましょう。エレガントな旅に誘うサボン パフュメ ローズ テには、朝露を浴びて生き返ったビロードのような花びらを閉じ込めました。心躍る香りが肌を包み込みます。

1900年のパリ万博には中国パビリオンが4つも登場。広東の市場を忠実に再現した数々の屋台が、トロカデロ広場の一翼に軒を連ねました。泉と茶の木が配された市場の中央で来場者は足を止め、そこに流れるゆったりとした時を楽しみます。リラクゼーション効果のある植物エキスを配合したオ パフュメ テ ヴェールがもたらすのは、穏やかで静かなひととき。緑茶の繊細な香りにカラブリア産レモンピールのノートが加わり、ガイヤックウッドのホッとする優しさに包まれます。

1900年の万博でオランダ領東インドの宮殿パビリオンが掲げたテーマは「スパイスロード」。興味津々の来場者はそこで遠い異国の豊かな味わいに触れました。オ パフュメ ジンジャーにはこの宮殿と相通ずる魔法のような雰囲気が。ジンジャーが爽やかなベルガモットやホットなスパイスの香りと混ざり合います。刺激的で溌溂とした香りが格別の幸福感をもたらすでしょう。

1867年の万博では、それまで多くのフランス人が知らなかった日本の美術や工芸品、文化に注目が集まりました。

オ パフュメ シソは、ロジェ・ガレが20世紀初めに進出した日本に捧げるオマージュ。日本文化を彷彿とさせるシソの香りが、生き生きと五感を目覚めさせます。